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2020-05-16

振り返り

今から2週間前、突然、ライターの南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)さんから
メールが届き、主催する「不忍ブックストリーム」を5/3(日)に久々に
Twitterで配信することになったよ、と。
その中で、全国のいろんな方の声を集めて読み上げようと思っているので、
書いて送ってくれませんか、との依頼をいただきました。
お題は、「この頃のこと」と「本のこと」。
緊急事態宣言から約1か月、まだどうなるか先行きの見えない頃、
振り返るいい機会かなと思って引き受けました。
読み上げていただきましたが、時間足りず、大幅にカットされたので(笑)
こちらに記録として掲載しようかと思い立ちました。

書いたのは5/3(日)。ちょこっと補足しています。

〇この頃のこと
オンライン配信をよく目にするようになったこの頃、そういえばよく
「不忍ブックストリーム」見ていたなぁと思った矢先の復活!おめでとうございます!

緊急事態宣言後、休業して一か月近くたちます。
実は休業当初、これでしばらくは仕事しなくていいんだー、とちょっと解放された気分でした。
とにかくここ数年は、楽しいはずのこともゆっくり楽しむ間もなく次へ次へと、
情報量の多さと時の流れの速さについていくのに必死でしたから。
気づかないうちにキャパを超えていました。
しばらくは、今までできなかった土いじりや針仕事、味噌づくりなど
のんきに楽しんでばかりいました。
が、1、2週間ほどたつと、パタッと人に会わなかったり、会話することもなくなったせいか
不安と焦りがじわじわ襲ってきて。
これはいかん、と手紙書いたり、メールしたりして不安なことや愚痴やらなにやら交流し始めたら
徐々に落ち着いてきた次第。
自分が普段いかに人に会って、直接話すことで助けられていたのか実感しました。
ちなみに夫とニャンコ3匹と暮らしています。

今は、通販も始めたのでかえって忙しくなってきてて。
徐々に人との交流も始めています。
新しい時代きてますねー
周囲には、自分のように小商いを営んだり、モノを作って出店したり、
フリーランスで仕事してる人が多くいます。
たしかに困ってはいるようだけど、結構前向き。コロナ前にはしない、と考えている方も多い。
そもそも一人でモノを考えたり、つくったりしてるから引きこもりは得意という人も。
また、お互い助け合い、支え合ってきたからか、こんなときの結束も強く感じます。
みんなさすが、たくましい。
(しかし会社や企業にお勤めの方はどうなのだろうか…とは思いますが)
で、わたくしも「一生もん」と掲げて緑々でいろいろやってきたこと、
サステナブルな生き方を今こそ実践せねばと、培ったあれやこれやを続けています。
昔と違って、YouTube先生(笑)がいろいろ教えてくれますしね。
そのうち何かきっと先が見えてくるはずと。
いい年して、自分の足で立とう、と気づいたりしてる今日この頃です。


畑、はじめました(^O^)

〇本のこと

今、思い出される本と言えば、写真家であり文筆家の星野道夫さんの著作。
『旅をする木』『長い旅の途上』などなどどれも。
アラスカ、極北の地でたった一人厳しい自然と向き合い、狩りをして食いつなぎ、
一冊の本を擦り切れるほど読みながら、いつくるともしれない動物たちの群れを待つ…
誰の心をもとらえて離さない写真の数々、素直であたたかな文章が、
悠久の時の流れ、雄大な自然、生命の尊厳、人種・国籍を超えた人と人の絆の深さなど、
たくさんのことに気づかせてくれます。
星野さんのぶれない生きざま、覚悟に触れると、勇気が湧いてくる気がします。

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