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2020-02-03

チカン刺繍の魅力 ~インドより

インドのフェアトレードNGOカラティマクからラリさんが来日。
先日、お話し会を開きました。

 

 

ダブルガーゼに施された美しい手刺繍、チカン刺繍は、女性のみが手掛ける伝統の技。
何千ものモチーフがあり、誰に教わるでもなく母から娘へ昔から代々受け継がれた職人の技だそうです。
ミシンを使っての縫製の後、刺繍の前に手彫りの木のスタンプを押して下書きするのも手しごと。
刺繍も、複数の女性たちがでパーツごとに刺繍。
刺繍が終わった後、下書きを洗い流す作業も人力。それぞれに何人もの職人がいるそうです。
乾燥機を使わない天日干し(結果的にCO2をださない)作業の後、染め職人が染めていきます。
このように工程の9割以上を手仕事によって行うことで、
仕事を生み出し、技術も磨かれ、品質が保たれるそうです。
また、乾燥も天日干し。CO2の削減にもつながっています。

私たちの元へ届く、という長い長い工程に多くの人々が携わっていることが
結果的には生活を支えることになっている。
そんな知らなかった手仕事の現場、フェアトレードの仕組みをありありと伝えていただきました

カラティマクは、国が優秀と認めた人にだけ発行するアーティザン(職人)カードの取得にも力を入れ、
女性たちやその家族たちの暮らしを支えているそうです。

ラリさんたちにとって、こうして作られた製品を喜んでくれるお客様いることが、一番の幸せだそうです。
ヨーロッパに比べてアジア諸国ではまだまだフェアトレードの認知度が低い…と。
ヨーロッパにもパートナーを持つカラティマクだからこそ知る現実も伝えてくれました。

医者であった父のもとに通う患者には職人たちも多くいて、いつか職人たちに
関われたらとの思いが芽生えた…と目を輝かせ話すラリさんが印象的でした。

人と人の対等なパートナーシップから生まれるフェアトレード商品が、
日本でも目にしたり手にする機会も少しずつ増えている中、その背景を知る
貴重なお話しでした。

急遽決まったラリさん訪問は、シサム工房さんのご協力で実現しました。
ラリさん、シサムさんに感謝✨

 

カラティマクの2020春の新作は緑々に今、沢山並んでいます。
ダブルガーゼの心地よさと暖かみある手刺繍をたっぷり味わっていただき、

末長くお使いいただけると嬉しいです。

NGO・カラティマク
http://shop.sisam.jp/partner/kalatmak/

 

 

 

 

 

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